Windows11を24H2にアップグレード後、共有フォルダを開けない場合

Windows11のWindowsUpdate「24H2」にて、共有フォルダに関するセキュリティが強化されました。
2025年1月26日から「24H2」への強制アップデートが実行されるので、
「急に社内のサーバーやNASの共有フォルダにアクセスできなくなった!」と困られている方は、以下の設定をご確認ください。

<参考エラー画像>

【対処方法】

まずは、パターン①からお試しください。

▼パターン① 認証情報をPCに明示的に保存する

1.[Windows]キーと[R]キーを同時に押して[ファイル名を指定して実行]画面を開きます。

2.「control keymgr.dll」と入力し、[OK]をクリックして「資格情報マネージャー」を開きます。

3.「資格情報マネージャー」にて、「Windows 資格情報」をクリックし、「Windows資格情報の追加」をクリックします。

4.接続対象のIPアドレス、ログイン情報を入力してOKをクリックし保存します。

▼パターン② Windows11 24H2で強化されたセキュリティ設定を元に戻す

※本内容についてはPC側のセキュリティ設定の変更となり、セキュリティ上リスクが生じます。
 お客様ご自身の判断で慎重に実施いただくようお願いいたします。

■ゲストログオンを有効にする

1.[Windows]キーと[R]キーを同時に押して、[ファイル名を指定して実行]画面を開きます。

2.「gpedit.msc」と入力し、[OK]をクリックして「グループポリシーの編集」を開きます。

※グループポリシーエラー「この操作を実行するアクセス許可がありません」と表示される場合
ログインアカウントが管理者ではありません。
管理者としてログインし、再度手順1から試してください。
管理者のログイン情報がわからない場合は、ネットワーク管理者に相談してください。

3.[ローカル グループポリシー エディター]画面、左のタブから以下の場所を展開します。

[コンピューターの構成]→[管理用テンプレート]→[ネットワーク]→[Lanman ワークステーション]

4.[安全でないゲストログオンを有効にする]をダブルクリックします。

5.[有効]を選択し、[適用]をクリックしてから[OK]をクリックします。

6.PCを再起動して再度共有フォルダが開けるか確認してください。

Tips[PCを再起動したくないケース]


1.[Windows]キーと[R]キーを同時に押して、[ファイル名を指定して実行]画面を開きます。
2.「cmd」と入力してOKで開きます。
3.「gpupdate /force」と入力してしばらく待つと、変更した設定が即時に適用されPC再起動は不要です。


上記で解消しない場合のみ、以下設定に進んでください。

■デジタル署名を無効にする

1.[Windows]キーと[R]キーを同時に押して、[ファイル名を指定して実行]画面を開きます。

2.「gpedit.msc」と入力し、[OK]をクリックして「グループポリシーの編集」を開きます。

3.[ローカル グループポリシー エディター]画面、左のタブから以下の場所を展開します。

[コンピューターの構成]→[Windows の設定]→[セキュリティの設定]→[ローカル ポリシー]→[セキュリティ オプション]

4.[Microsoft ネットワーク クライアント:常に通信にデジタル署名を行う]をダブルクリックします。

5.[無効]にチェックを入れた状態で、[OK]をクリックします。

6.PCを再起動して再度共有フォルダが開けるか確認してください。

Tips[PCを再起動したくないケース]


1.[Windows]キーと[R]キーを同時に押して、[ファイル名を指定して実行]画面を開きます。
2.「cmd」と入力してOKで開きます。
3.「gpupdate /force」と入力してしばらく待つと、変更した設定が即時に適用されPC起動は不要です。

以上、お試しください。